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2007年07月30日

コメントと基準

JFLの情報を集めるために、いろいろなサイトめぐりを仕事の合間に息抜きとして(ココ強調)していますが、最近特に思うのが、監督、フロント含めマスメディアへの情報の出し方が本当に下手だなあということです。

たとえばココを見ていただくとわかるのですが、非常に具体的に情報が掲載されています。監督のコメントや選手をもとに、非常に分かりやすく、かつ、イメージしやすい解説内容で、大変好感が持てます。

きっと、質問の仕方も上手いのでしょう。質問力については、過去にも何回か記事を書きましたが、圧倒的な取材力の差を感じるというのが正直なところです。まあ、スポーツ新聞社の方なので、割り引いて考えなければいけないのでしょうが、心情的には、熊本の記者さんにもこれくらいのレベルの記事を書いてほしいと思ってしまいます。熊日さん頑張ってくれませんかねえ。



さて、ここで今回触れたいのは、監督のコメントなんです。非常に具体的ですね。
たとえば、

(FC岐阜戦前のコメント)
「FC岐阜は(流通経済大学に)負けたが攻撃的。ブロックを作り、いい守備から攻める」「4―4―2の3ラインで間に入れない」「FWにボールを入れさせない。(FWが)サイドに開いたり、下りて来たら厳しくいく。バイタルエリアをしめる」「奪ったらカウンター。2トップにボールが入ったら中盤がサポートし、ワイドも出ていけるようにする」
 
なかでも繰り返し強調したのが、「バランス」と「守備のブロック」だった。

「7/23序章:対FC岐阜戦」より引用


(横河武蔵野戦前のコメント)
「戦術が整備されている。リスク管理ができている。コンパクト。特定の個人に注意するというよりも、組織としてまとまっている」

柱谷監督はロングボールから活路を見出す横河武蔵野FCの愚直なまでの戦術を、9ゴールのエース村山、すばしっこい大多和よりも警戒していた。

放り込まれるボールをCBが跳ね返し、セカンドボールを中盤が拾うこと。

基本的なことが徹底されれば、つまり前期同様の試合展開でゲームが運べれば、「ホームでも勝ちゲームを見せたい」と、柱谷監督が話していたことが実現する。

「絶対に勝つ。チャレンジャー精神で」(柱谷監督)
「7/28チャレンジャー精神で」より引用


戦う前の狙いが、すごく具体的ではありませんか?





また、試合後のコメントはこうです。

「2トップが下りたところでボールを取られていた。前にボールが収まらないと2トップの優位性が生かされない。『後半はもっと裏にボールを入れろ』と指示した」

修正を施す。上野と山下をターゲットに攻撃を組み立てることから、DFラインの背後を突くことに方向転換を図る。そのゲームプランを実行するために送り込まれたのが、後半のスタートから登場した小原昇であり、横山聡、深沢幸次の交代選手だった。
試合前半を振り返ってのコメントと解説。

0―1と惜敗した依田監督は言う。

「後半の方が嫌な戦い方をされた。栃木の勢いのあるサッカースタイルはやり難い」

表現こそ違うが開幕戦を戦ったFC琉球の吉沢英生監督も、同じ趣旨のコメントを残している。その他のチームの監督が口にし、警戒するのは大概が“スピード” である。主力と監督が変わっても、すり込まれている栃木SCのイメージとは、やはり縦方向へのスピードであり、アグレッシブさ、走り回ることなのだろう。安定感のあるサッカーよりも対戦相手にとって脅威なのは、スピードに乗った選手が次々と背後を突いてくる攻撃なのだ。

そのあたりのことを踏まえながら、柱谷監督は今後の展望を語った。

「堀田(利明)と只木(章広)がメッチン(米田)とゲームを作る。勝負所で2トップ、ワイドを入れ替えていきたい」

FWのファーストチョイスは上野、ボランチの軸は米田、最終ラインは4枚、2ラインによる堅牢な守備ブロック。失点を許さない手堅いサッカーにプライオリティが置かれることに変わりはない。負けが許されない状況なのだから。だが、思考を停止することはない。横山聡、吉田賢太郎、小原昇のFW陣、深沢幸次、本田洋一郎、金子剛などスピード系の若い選手を絡めることで、サッカーに幅を持たせていく腹積もりでいる。
試合後半の両監督のコメントと解説。
以上7/29序章:対横河武蔵野FC戦より引用



監督のコメントをもとにうまく解説していますね。監督が具体的に話をしてくれるので、専門家からの視点でも非常に書きやすいのでしょう。もっと、詳しくという方は、ぜひこちらを読んでみてください。



で、私が言いたいのはここから。

試合前や試合後のコメントが具体的ならば、見ている側も、監督が意図しているサッカーをイメージすることができます。そして、監督が意図したこと、それを試合で表現できていたのか?、できていなかったのか?そういうことを、サポータが考えながら見ることができるということです。

そうすれば、もっと我々も試合が見やすくなるし、サッカーの楽しみ方というのが、一般の方々にも、もっと理解されると思うのです。

いまのロッソは、その部分がブラックボックスになっているので、「監督は何を考えているんだ?」といった批判の種にもなっているのではないでしょうか。

練習を頻繁に見に行っている人たちからも、どういうサッカーをやりたいのかわからないという声をよく耳にします。シーズン開幕前に、監督は、「今年は人もボールも動くサッカーをしたい」と言いました。でも、最近の試合は、人は動かない、ボールは動くけど奪われるサッカーになっています。そこに、矛盾を感じている人が多いのです。

では、今、監督が目指しているサッカーとはどのようなサッカーなのか?その辺を具体的にしてくれることで、われわれも、基準をもつことができるのです。ぜひ、具体的に話をして欲しいと切に願います。

  
Posted by サカおやぢ at 09:56Comments(2)TrackBack(0)ROSSOな日記